2009年7月号 『プール熱・ヘルパンギーナ』

プール熱

夏かぜの一つでアデノウイルスという微生物が、人の体に寄生することで起こります。 ノドの痛み、結膜炎、高熱が主症状です。専門用語で咽頭結膜熱と呼ばれています。この他に頭痛、寒気、吐き気、下痢、鼻水などの一般的なカゼの症状が出ることもあります。 プールを介して感染し流行することが多いので[プール熱]と呼ばれます。 感染から発症までの潜伏期間は、約5~6日といわれます。

夏かぜの一つでアデノウイルスという微生物が、人の体に寄生することで起こります。
ノドの痛み、結膜炎、高熱が主症状です。専門用語で咽頭結膜熱と呼ばれています。
この他に頭痛、寒気、吐き気、下痢、鼻水などの一般的なカゼの症状が出ることもあります。
プールを介して感染し流行することが多いので[プール熱]と呼ばれます。
感染から発症までの潜伏期間は、約5~6日といわれます。

■予防
○プールから上がったら、よく目や手を洗う。よくうがいをする。
○家では、タオル、洗面器、食器などを家族と共用しない。大人の家族も手洗いをこまめにする。
感染するのは、プールに限らない。手や指をひんぱんに石けんや流水で洗う。
○症状が消えてからも2日間は学校を休み、友達との交流もひかえましょう。

■治療
経過も短く、予後も良いので特別の治療は必要ではありません。
ただ熱が高いときは解熱剤を使います。また、のどが痛いときは鎮痛剤も併用します。

ほとんどの場合、10日前後で完治します。しかし、プール熱を引き起こすアデノウイルスは、3週間前後、体内にとどまると言われています。ですから、他の人にうつさないためにも、症状が出てから3週間程度はプールに入らないようにしましょう。

ヘルパンギーナ

夏季に流行する小児の急性ウイルス性咽頭炎のことであり高い熱が出て、のどが痛くなる夏かぜの一種。 のどの奥に、赤い粘膜疹や白い水疱ができます。痛がって、食が進みません。痛みを訴えることができない乳幼児では、よだれが多く、機嫌が悪くなります。原因は、エンテロウイルスの中のコクサッキーA型ウイルス。流行の時期は5~6月が最も多く7~8月がこれにつぎ真夏を過ぎれば急激に減少します。

夏季に流行する小児の急性ウイルス性咽頭炎のことであり高い熱が出て、のどが痛くなる夏かぜの一種。
のどの奥に、赤い粘膜疹や白い水疱ができます。痛がって、食が進みません。
痛みを訴えることができない乳幼児では、よだれが多く、機嫌が悪くなります。
原因は、エンテロウイルスの中のコクサッキーA型ウイルス。
流行の時期は5~6月が最も多く7~8月がこれにつぎ真夏を過ぎれば急激に減少します。

■食事
食事は硬い、熱い、辛い刺激性のものは、のどの痛みを増しますので避けてください。
柔らかい、甘い、冷えたものを好みにあわせて与えてあげて下さい。
のどの水疱がひどくなると、よだれを飲みこむのさえ痛いものです。
プリン、豆腐、バナナなどが良いそうです。

■治療

経過も短く、予後も良いので特別の治療は必要ではありません。
ただ熱が高いときは解熱剤を使います。またのどが痛いときは鎮痛剤も併用します。
熱は2~3日で下がり、のどの痛みも、しだいにおさまります。

ヘルパンギーナは、高熱とのどの痛み以外は症状が軽く、あまり心配することはありません。 赤ちゃんが夜間に熱を出しても、けいれんなどの症状がなければ、翌朝、受診すれば大丈夫です。

ヘルパンギーナは、高熱とのどの痛み以外は症状が軽く、あまり心配することはありません。
赤ちゃんが夜間に熱を出しても、けいれんなどの症状がなければ、翌朝、受診すれば大丈夫です。