2010年6月号 『ナッツ類やごまでメタボリック予防!!!』
ビタミン類や各種ミネラル豊富なナッツ類やごまをとりましょう!!!
■ナッツは食事や生活リズムが乱れがちなときは、疲れやお肌の老化を防ぐ強い味方です。■
宴会の定番のおつまみのひとつが、ピーナッツやアーモンドなどの「ナッツ」です。ナッツは植物の実や種の部分で、芽を出すためのエネルギーや栄養素が詰まったカプセルのようなもの。それだけに高カロリーな要注意食品ではありますが、アンチエイジングの栄養素が充実しているという、見逃せない長所があります!
<脂質>
ナッツの主成分は脂質(あぶら)です。体を大きくしたいスポーツ選手や、食が細くてたくさん食べられない人にとっては、高カロリーな脂質が多いナッツは、うってつけのおやつになります。 逆にダイエット中の人は、食べすぎに気をつけたいもの。ただし「脂質を控えすぎて肌の乾燥がひどい」なんて場合にはナッツはオススメです。
脂質には、酸化すると細胞を変性させ、血管の老化を早めるという、うれしくない性質があります。 ただし、アーモンド、マカダミアナッツ、ペカンナッツ、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、ピーナッツなどの脂質は、「一価不飽和脂肪酸」という成分を多く含んでいます。 この脂肪酸は、サラダ油や魚油に多い「多価不飽和脂肪酸」に比べて酸化しにくい、つまり老化の原因になりにくいのです。
一価不飽和脂肪酸は、オリーブ油に多い成分としても有名です。これは動脈硬化予防に働く善玉コレステロール(HDLコレステロール)を減らさずに、動脈硬化の原因である悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を抑えるという、うれしい働きを持っています。
<抗酸化物質>
脂質の多いナッツ類には、酸化を防ぐための抗酸化物質が豊富。アーモンド、ピーナッツ、松の実、ヘーゼルナッツなどに多い「ビタミンE」や、ごまに含まれる「セサミン」などは、抗酸化作用で老化防止を助けてくれます。そのほか、アーモンド、ピーナッツ、くるみ、ピスタチオなどの外皮には、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているそうです。
<ビタミン、ミネラル、食物繊維>
そのほか、ナッツ類で期待できる栄養素として、ビタミンB群や、マグネシウム、亜鉛、銅、マンガンなどの「ミネラル」があります。これらのビタミン、ミネラルは、アルコールの代謝で消耗されてしまうものも多いので、宴会でナッツを食べるのは、案外理にかなっています。またナッツには、腸内環境を整え、お通じをよくする食物繊維もたっぷりです。
ビタミンB群やミネラルの重要な働きは、体内の酵素を活性化すること。抗酸化酵素や、細胞の材料を作る酵素を活性化することで、老化防止やお肌のトラブル防止にひと役買ってくれます。血圧を正常に保つのにも役立つため、アメリカの高血圧食事療法(DASH食)では、ナッツや豆を食べるよう指導しているほどです。
高カロリーなので、一般的な食生活では、1日平均で5g(ピーナッツなら約5粒)程度にしておくのがひとつの目安になります。ただし揚げ物や肉の脂身などを控えれば、その分ナッツを多めに摂るのはOK。また、食べすぎを防ぐには、食べるのに時間がかかる殻付きがオススメです。 肌荒れや疲れが出たら、食べすぎに気をつけつつ、ナッツのアンチエイジングパワーを取り入れましょう!
■ごまには、特有のゴマリグナンというすぐれた抗酸化物質が含まれています。■
<アルコールの分解をよくして、悪酔いを防ぐ>
お酒には、ごまあえなど、ごまを使ったおつまみがおすすめです。
<悪玉コレステロールの害を抑えて、生活習慣病を防ぐ>
動脈硬化を引き起こすといわれる、悪玉コレステロール。ごまに多いセサミンやごま油に多いセサミノールは、悪玉コレステロールの酸化を防いで、動脈硬化を予防してくれます。
<ビタミンEやDHA・EPAを守って、働きを助ける>
すぐれた抗酸化力をもち、老化を防ぐ働くがある「若返りのビタミン」ビタミンE(青魚やナッツ類、植物油などに多くふくまれる。)はセサミンと一緒にとることで効果がぐんと増大します。
<食物繊維が便秘を改善>
ごまには食物繊維が多いです。例えば、いりごま大さじ一杯で、ごぼう20g分の食物繊維がとれます。ちょっと便秘ぎみかなぁというときには、ごま料理をどうぞ!!
<鉄とカルシウムのミネラルパワーが>
大さじ一杯でほうれん草45g分の鉄分がとれます。貧血やそこからおこる生理痛、冷え性に効果的です。またカルシウムは大さじ一杯で、牛乳約100ml分とれます。イライラを防ぎ、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。
ナッツ・ゴマを使用した料理のご紹介
ナッツ類やごまは、ビタミン類や各種ミネラルなどが豊富に含まれるため、昔から滋養強壮食品とされてきました。近年では、不飽和脂肪酸や、抗酸化作用を持つビタミンEが多く含まれることから、動脈硬化や血栓予防をはじめ、脂質異常症などへの効果が確認され、世界的にも注目されています。ただ、高脂質、高エネルギーなので、食べ過ぎは禁物です。そこで今月は、適量のナッツ類やごまでアレンジしたお馴染みレシピや、ちょっとビックリのレシピをご紹介します。
まぐろと長芋のゴマディップ
しそベーゼ
アスパラのごまヨーグルトかけ
ピンクのふりかけ
豆乳ごまプリン
ごまのシフォンケーキ NEW
鰆のアーモンド揚げ NEW
棒々鶏コチュジャン風味 NEW
ポテセロソテー NEW
アーモンドプー乳 NEW