2012年3月号 『花粉症』

花粉症の原因

花粉症とは、簡単に言えば花粉に対してアレルギー反応を出してしまい、鼻水・くしゃみ・目のかゆみ・鼻づまりなどの症状が起こることを言います。
花粉といってもアレルギーとなる花粉の種類は多く、日本で花粉症の原因となる主な花粉はスギ花粉で、 花粉症と言えばスギ花粉症の事を表す事が多いようです。
花粉症とは花粉を吸い込んだりすることで「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」等の症状を引き起こすアレルギー性鼻炎のひとつです。
花粉症はさまざまな花粉で発症しますが、その代表的なものが春のスギ花粉症です。
スギ花粉症は日本固有のもので、現在日本人の約20%が患者さんであるといわれています。
今後、地球温暖化に伴いスギ花粉の飛散数が増加することが予想されています。
また発症年齢の低下、スギ花粉以外の複数の花粉で発症する花粉症の増加等の問題も出てきています。
まさしく「国民病」なのです。

花粉症の症状

鼻から吸い込まれた花粉が鼻粘膜でアレルギー反応を起すことでくしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状が現われます。このため口呼吸、聞き苦しい鼻声になることもあります。本人だけが苦しいばかりか、周りの方にも不快感を与えてしまいます。また、目や喉のかゆみ、結膜の充血、涙が止まらないといった症状もありますし、場合によっては眠気、めまい、頭痛、倦怠感、集中力の低下、イライラ感なども認められます。花粉飛散の時期は長いことから日常生活に支障をきたすだけではなく、精神的にも落ち込んでしまうこともあります。

鼻から吸い込まれた花粉が鼻粘膜でアレルギー反応を起すことでくしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状が現われます。
このため口呼吸、聞き苦しい鼻声になることもあります。
本人だけが苦しいばかりか、周りの方にも不快感を与えてしまいます。
また、目や喉のかゆみ、結膜の充血、涙が止まらないといった症状もありますし、場合によっては眠気、めまい、頭痛、倦怠感、集中力の低下、イライラ感なども認められます。
花粉飛散の時期は長いことから日常生活に支障をきたすだけではなく、精神的にも落ち込んでしまうこともあります。

なぜ起こるのか?

花粉症は卵アレルギーなどと同じアレルギー性疾患です。
もともと人間には外部から侵入した異物を排除しようとする働きがあります。
例えばウィルスは異物と認識されるので体は守られ病気を防いでいます。
しかしアレルギーは、無害な異物に対しても排除機能が働くため様々な症状が現われます。
排除すべき異物の種類・排除する反応性は人になって異なりますが、異物を取り込まなければ症状が現われることはありません。 花粉症であれば花粉を吸い込まなければよいのです。
でも、呼吸している空気中に異物(花粉)があるので、この異物から逃げるにはそれなりの工夫が必要となります。

花粉症の治療

花粉症の治療は花粉が飛散する前に飲み薬により治療を行ないます。
眠気などの副作用が少ない抗ヒスタミン作用の無い薬では、1ヶ月以上前から治療をする必要があります。
薬によって症状が抑えられ効果的な治療方法ですが、この方法を用いて事前に花粉症を和らげようと考えている人はまだまだ少ないようです。


既に花粉が飛散してしまい症状がでているなら、効き目の早い抗ヒスタミン薬を利用します。
しかし、効果が早い代わりに眠気などの副作用があるので、なるべくなら効き目の遅いかわりに副作用の少ない薬を利用するほうが良く、 余裕をもって病院にかかるのが一番です。

花粉シーズン前から適切な治療を行なうよりも、花粉症の症状がひどくなってから受診する人の割合が多く、 その場合は眠気の副作用を承知の上抗ヒスタミン作用の薬を用いなければなりません。
また、直接、鼻の粘膜に働きかける局所性ステロイドも利用される場合があります。
抗ヒスタミン作用のある薬は非常に効き目が早い事が特徴ですが、その代わりに眠気や倦怠感などの副作用を出します。
車の運転をしたり、神経を使う仕事の場合には、特に注意しましょう。

花粉症に負けない為に

《まず、花粉から身を守ること》
花粉症では、スギなどの花粉が鼻の粘膜や眼に付くことで症状があらわれます。
花粉にふれないような工夫をしてみましょう。

1.外出時にはマスクとメガネ

2.外出から帰ったときには、服をはたく
外出から帰ったら家の中へ花粉を持ち込まないように、髪や服についた花粉をはたいてください。うがいや洗眼も忘れずに。

3.花粉の多い日には窓を閉め切る
花粉の多い日には、窓を閉めきっておきましょう。布団や洗濯物を取り込む際には、花粉を十分に払い落としてください。

4.雑草にも要注意
雑草も花粉症の原因となる場合があるので、花の咲かないうちに除草しましょう。また、花の咲いている雑草には、近づかないようにしましょう。

5.花粉情報に注目
天気や風によって花粉の飛ぶ量はかわります。テレビや新聞などの花粉情報は毎日チェックし、量の多い日は外出を控えましょう。

《症状を悪くしない為に》
からだの調子が悪いと、花粉症の症状も強くなります。日頃からの健康管理が大切です。

6.カゼをひかないように
風邪をひくと鼻の粘膜が弱り、アレルギー症状のあらわれるきっかけになったり、症状を悪化させたりするので注意しましょう。

7.気温の変化に気をつける
アレルギーの人は、ちょっとした気温の変化で発作を誘発します。冷暖房のきかせ過ぎなどには気をつけてください。

8.吸い過ぎ、飲み過ぎは禁物
タバコの煙は鼻粘膜を刺激し、アルコールは血管を拡張させるので、症状を悪化させます。なるべく控えましょう。

9.お薬も強い味方
花粉飛散のピーク時期では、セルフケアだけで花粉症の症状を抑えることは不可能なのでお薬を用いた治療が行われます。 自分の症状をきちんと話し、医師の指示を守って服薬しましょう。

10.お薬を飲んで不都合があったら早めに医師に相談を
眠気を催すようなお薬などもありますので不都合があったら早めに医師に相談しましょう。