2014年10月号『男性の尿の悩み「前立腺肥大」について』

若いころは、気持ちよく尿が出せていたが、「尿の勢いが弱い」、「おっしこをする時、お腹に力を要する」「残尿感を感じる」、「昼間のトイレが近い」、「夜間のトイレが近い」、「急に尿意を催し、我慢できない」といった症状に心当たりがありませんか？
心当たりのある方は「年のせい」とあきらめていませんか？

前立腺は男性にだけある生殖器で、尿道を取り囲むように存在しています。
前立腺は年齢を重ねるうちに、男性ホルモンなどの影響で肥大化して行きます。
前立腺が肥大化すると、尿道が圧迫され、尿のトラブルが発現することを「前立腺肥大」といいます。

排尿の状態を医師が問診した後、患者さんが排尿状態の質問票に記入・点数化して症状の評価をしたり、超音波検査、尿量測定、血液検査などで、前立腺肥大の検査と診断をします。

前立腺肥大の症状により、薬物療法と手術があります。
多くの場合は、薬物療法（お薬による治療）から開始し、症状が重い場合や薬物療法でも効果が不十分な場合は内視鏡手術などの手術となります。
薬物療法には５α還元酵素阻害薬、α1受容体遮断薬、抗男性ホルモン薬、漢方薬等いろいろな種類のお薬があります。

泌尿器科に受診するか、かかりつけ医に相談してみてはいかがでしょう？

男性の尿の悩みは、日常生活に大いに影響があります。泌尿器科に受診し、前立腺肥大のお薬を飲み始めた患者さんは、生活の質が大いに上がったと聞いております。

当薬局は各種の前立腺肥大のお薬を取り揃えておりますので、お気軽にご相談ください。