2011年1月号 『目先の変わった魚介類レシピ特集！！！』
魚介類特集：おいしく健康になりましょう！
今月は、魚介類を使った、ちょっと目先の変わったレシピをご紹介します。それぞれの持ち味や栄養成分を活かしながら、骨やニオイなど、苦手の原因も解決した、どなたにも召し上がりやすいものをセレクトしました。魚介類は、良質なたんぱく質や不飽和脂肪酸、ビタミン類、タウリン等々、身体にいい成分が豊富。中でも、青背の魚には、不飽和脂肪酸の一種であるIPAやDHAが多く含まれますが、その分、カロリーも高めになるので、食べる量には注意が必要です。1月は、寒さでおいしさの増した旬の魚もたくさん出回る時。豊かな海の幸を手軽に楽しみながら、冬を元気に乗り切ってください。
スペイン風あさりの炊き込みご飯
あさりのうまみと栄養がしみこんだ、磯の香りいっぱいのご飯です。あさりは、肝臓の働きを助けるタウリンや、悪性貧血の予防に有効と言われるビタミンB12が豊富。ビタミンB12は水溶性なので、溶け出した汁も一緒に食べられる炊き込みご飯は、おすすめの調理法です。また、フライパンひとつでできる手軽さもポイントです。
フレッシュトマトのえびチリ
おなじみ料理にひと工夫。ケチャップだけでなく生のトマトも加えたことで、さっぱりして、トマトの旨みたっぷりのおいしさが楽しめます。下ごしらえだけしておけば、フライパンひとつで手早く作れるので、おもてなしにもどうぞ。
変わりぶり大根
ぶりは成長とともに名前が変わり、出世魚と言われ、お正月の縁起物にすることが多い魚です。このレシピでは、下ゆでした大根に、細かくたたいたぶりを詰めて軟らかく煮、あんをかけます。脂ののった寒ぶりの旨味が甘さの増した大根とひとつになったおいしさは、ぜひ、この季節に味わって頂きたいものです。口当たりもソフトで高齢の方にも無理なく召し上がっていただけます。
ひらめとトマトのしそベーゼ
旬の寒ひらめの刺身とトマトを盛り合わせ、“ジェノベーゼ”ならぬ“しそベーゼ”を添えます。紅白の盛り合わせが華やかな、お正月にもふさわしいごちそうです。しそベーゼは、スパゲッティのソースなど色々使えて重宝します。
いわしのつみれ汁
DHAやIPAの宝庫と言われるいわしを手開きにし、包丁でたたいてつみれにします。ねぎとしょうがを効かせて臭みを消し、味を引き締めました。いわしの手開きは、eクッキングスクールの下処理・戻し方で、動画でご覧いただけます。
桃色バーグ NEW
高タンパク、低脂肪のえびを使った、優しい色のおかず。旬の大正えびや冷凍のブラックタイガーなど、お好みのえびでお作りください。フードプロセッサーでえびをすり身にし、きざんだ長芋と青じそを加えます。お弁当のおかずにもどうぞ。
ごぼたこピーのぺペロンチーノ NEW
ごぼう、たこ、ピーマンを加えた、スパゲッティ・ペペロンチーノ。ちょっと意外な組み合わせが思わぬおいしさです。さらに、歯ごたえのある素材をよく噛んで食べることで食べ過ぎを防げ、にんにくと唐辛子の風味で無理なく減塩できます。
さわらのにんにく醤油 NEW
身がしまって絶品と言われる真冬のさわらを、フライパンで手軽に照り焼きに。たれは、にんにくやだし汁を加えておいしく減塩し、生活習慣病に効果のある、DHAやIPA、カリウム、ナイアシンがたっぷり摂れるヘルシーなレシピです。
さばロールキャベツ NEW
ロールキャベツの中身はさばの切り身です。缶詰のホールトマトに野菜とハーブを加えたソースが、さばと相性ぴったり。臭みも気になりません。加熱中に流れ出たIPAやDHAなども、ソースと一緒にムダなくいただけます。
かきと大根の蒸し物 NEW
かきとわかめに大根おろしをのせて蒸し、あんかけにした、身体の暖まる一品。かきは、コレステロール値や肝機能の改善に効果があるタウリンを始め、グリコーゲン、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどの栄養が豊富です。養殖がきの表示に「加熱用」とあるのは、鮮度が落ちているのではなく、「生食用」とは加工法が違うため。このレシピには「加熱用」をおすすめします。
