2015年8月号 『災害時の食事と栄養~いざという時に備えて』

災害時の食事と栄養~いざという時に備えて

突然やってくる地震などの災害。身の安全が確保された後でも、「電気、ガス、水道が止まる」、「必要な物資が手に入らない」等、不便な生活がしばらく続くことが考えられます。
命をまもる為には水と食事を確保しなくてはなりません。日頃からどのような備えをしたら良いでしょうか。

人間は水がないと生きられません。一日に必要な水は一人約2~3ℓです。非常用持ち出し袋には必ず水を入れておき、家には3日分程度の水を備蓄しておきましょう。
●災害時は食事からの水分摂取が少なくなるうえに、トイレを敬遠するため、水分補給を控えがちになります。水分不足は脱水やエコノミークラス症候群、心血管疾患、便秘などを起こしやすくなるので積極的にとるようにしましょう。

災害直後は食べられる時に食べ、体力を維持しましょう。
● 非常用持ち出し袋には、非常食以外に食べ慣れている缶詰、ゼリー飲料、ビスケットなどを入れておきましょう。賞味期限のチェックを忘れずに。
● 普段使う食材で、日持ちがするものは多めに家に常備しておきましょう
(米、ビタミン強化米、乾麺、缶詰、乾物、レトルト食品、飲料、野菜ジュース、調味料、菓子など)
● 保存ができる野菜は常に家に置いておくと良いでしょう
(大根、にんじん、さつま芋、かぼちゃなど)

電気、ガス、水道などが止まると衛生状態も悪くなります。食中毒や感染症を防ぐ対策、口腔ケアの方法も考えておきましょう。
● 備えておくと役立つもの

  • ラップ…皿やボウルにひき、汚れを最小限に抑える。おにぎりをにぎる。
  • ポリ袋…手袋、食器、ボウル代わりになる
  • カセットコンロ・IH調理器…食べ物をなるべく加熱して食べるために
  • ウェットティッシュ・アルコール剤…トイレの後、調理前の手洗いの代わりに
  • 歯磨き用ウェットティッシュ、キシリトールガム

赤ちゃん・幼児

粉ミルク、粉ミルク用の水、成長にあわせた食品、おやつ、哺乳瓶などを備蓄しておきましょう(哺乳瓶がなければ紙コップ、スプーンで代用。)授乳中のお母さんは、母乳を出すため、お母さん自身がしっかり水分をとりましょう。
  • 粉ミルク、粉ミルク用の水、成長にあわせた食品、おやつ、哺乳瓶などを備蓄しておきましょう(哺乳瓶がなければ紙コップ、スプーンで代用。)
  • 授乳中のお母さんは、母乳を出すため、お母さん自身がしっかり水分をとりましょう。

お年寄り

食べる量が更に少なくなることが心配されます。心がけて水分やエネルギーをとるようにしましょう。飲み込みにくい、食べにくい時はできる限りの工夫をしてみましょう。例)冷たいご飯、おにぎりは袋に入れ、お湯につけて温めるパサパサしているパン類は牛乳や飲み物に浸す食事前に少量の水で口を湿らせる、食事は水と食べ物を交互にとるレトルトのおかゆ、ゼリー飲料、ポタージュスープ、とろみ剤などを備蓄しておきましょう。
  • 食べる量が更に少なくなることが心配されます。心がけて水分やエネルギーをとるようにしましょう。
  • 飲み込みにくい、食べにくい時はできる限りの工夫をしてみましょう。例)冷たいご飯、おにぎりは袋に入れ、お湯につけて温めるパサパサしているパン類は牛乳や飲み物に浸す食事前に少量の水で口を湿らせる、食事は水と食べ物を交互にとる
  • レトルトのおかゆ、ゼリー飲料、ポタージュスープ、とろみ剤などを備蓄しておきましょう。

高血圧・糖尿病・腎疾患など慢性疾患のある方

食事療法をしている人は、早めに医療スタッフに相談しましょう。日頃飲んでいる薬、血圧の値、血糖値などメモしておくと安心です。缶詰やレトルト・インスタント食品は塩分が多いので、ソースの部分などはできるだけ残しましょう。なるべく野菜・果物類をとりビタミン・ミネラルを補給しましょう。普段から健康管理に気をつけておく事も大切です!!!
  • 食事療法をしている人は、早めに医療スタッフに相談しましょう。

  • 日頃飲んでいる薬、血圧の値、血糖値などメモしておくと安心です。

  • 缶詰やレトルト・インスタント食品は塩分が多いので、ソースの部分などはできるだけ残しましょう。

  • なるべく野菜・果物類をとりビタミン・ミネラルを補給しましょう。

  • 普段から健康管理に気をつけておく事も大切です!!!

食物アレルギーのある方

食べられるものに限りがあるので早めに医療スタッフや周囲に相談し、配給は優先的に選ばせてもらいましょう。抗アレルギーの薬、専用の調理器具・食器、アレルギーの代替食品を備蓄しましょう。
  • 食べられるものに限りがあるので早めに医療スタッフや周囲に相談し、配給は優先的に選ばせてもらいましょう。

  • 抗アレルギーの薬、専用の調理器具・食器、アレルギーの代替食品を備蓄しましょう。

ゴーヤの味噌麻婆 エネルギー約170kcal

材料(2人分)ゴーヤ:1本 豚ひき肉:80g ネギ:15cm ショウガ:1/2かけら 豆板醤:小さじ1 味噌:大さじ1 砂糖:大さじ1/2水:50ml ゴマ油:小さじ1

材料(2人分)
ゴーヤ:1本 豚ひき肉:80g ネギ:15cm 
ショウガ:1/2かけら 豆板醤:小さじ1 
味噌:大さじ1 砂糖:大さじ1/2
水:50ml ゴマ油:小さじ1

作り方

(1)ゴーヤは縦半分に切って中の綿を取り出し5mm厚さに切って、水に浸けてあく抜き。
(2)ネギとショウガはみじん切りにする。
(3)中華鍋にゴマ油を熱し、ネギ、ショウガ、豆板醤を炒める。
(4)豚挽肉を加えて炒め、肉に七分くらい火が通ったらゴーヤも加える。
(5)味噌と砂糖は水で溶いておき、最後に加える。水気が飛んだらできあがり。

セロリとキュウリのヨーグルトサラダ エネルギー約140kcal

材料(2人分)セロリ:1/2本 きゅうり:1本グレープフルーツ:1/2個ヨーグルト:200g くるみ:15g塩:一つまみ こしょう:少々

材料(2人分)
セロリ:1/2本 きゅうり:1本
グレープフルーツ:1/2個
ヨーグルト:200g くるみ:15g
塩:一つまみ こしょう:少々

作り方

(1)ヨーグルトは冷蔵庫で2~3時間水切りをしておく。
(2)セロリは葉ごと5mm幅に切り、きゅうりは5mm厚さの輪切り、グレープフルーツは房から出して半分にする。
(3)ボウルに水切りしたヨーグルト、(2)を入れ、クルミを砕いて加え、塩、コショウして全体を混ぜる。

もっとレシピをお知りになりたい方は・・・
http://www.e-classa.net/page/recipe/