2015年7月号 『ロコモ対策をしよう』

ロコモ対策をしよう

ロコモとは、ロコモティブシンドロームの略で、筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板などの運動器と呼ばれる部分のいずれかまたは複数に障害が起き、日常生活に支障をきたして要介護になるリスクが高い状態のことを言います。

介護が必要になった主な理由(要支援・要介護 総数)

ロコモ世代は、メタボとロコモの問題を同時に抱えています。
この問題の解決をすることで健康寿命を延ばし、生き生きとしたシニアライフにつながります。

もしかしてロコモ? ロコチェックしてみましょう

① 片脚立ちで靴下がはけない

① 片脚立ちで靴下がはけない

② 家の中でつまづいたり

② 家の中でつまづいたり

③ 階段を上るのに手すりが必要である

③ 階段を上るのに手すりが必要である

④ 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)

④ 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)

⑤ 2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難である

⑤ 2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難である

⑥ 15分くらい続けて歩くことができない

⑥ 15分くらい続けて歩くことができない

⑦ 横断歩道を青信号で渡りきれない

⑦ 横断歩道を青信号で渡りきれない

1つでも当てはまればロコモの心配があります。
ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトより抜粋

食事を見直してロコモを予防しましょう

メタボも痩せすぎも×
メタボにより動脈硬化が進行し心臓病などの危険性も高まりますが、それだけでなく、肥満になると体重が増えた分、腰や膝に負担がかかります。これがロコモの原因になるのです。
また、栄養が不足すると骨や筋肉の量が減ってしまい、こちらもまたロコモの原因になります。

基本は、「バランスの良い食事」です
主食」とよばれるご飯やパン、麺類などと、「主菜」とよばれる肉、魚、卵、大豆製品のメインのおかずに、「副菜」とよばれる野菜、海藻などが主な付け合わせのおかずを揃え、牛乳、乳製品や果物などを組み合わせると栄養素をバランスよく摂ることが可能です。
主食、主菜、副菜を1食で揃えるのが難しい場合は1日の食事の中で総合的に、それでも難しい場合は、1週間の中で無理のない程度にそろえてみましょう。無理なくそろえるのが継続するコツです。
高齢の方で食が細くなった方は3食の食事以外におやつをとって補うのも良いと思います。

こんな食事をしていませんか?

炭水化物ばかりの食事でメタボまっしぐら。満腹でも必要な栄養は不足しています。

炭水化物ばかりの食事でメタボまっしぐら。
満腹でも必要な栄養は不足しています。

過剰な痩せ願望から野菜ばかり食べ、炭水化物、たんぱく質が不足。

過剰な痩せ願望から野菜ばかり食べ、炭水化物、たんぱく質が不足。

おにぎり、うどん、菓子パンなど1品のみで食事を済ませる。必要な栄養が不足。

おにぎり、うどん、菓子パンなど1品のみで食事を済ませる。
必要な栄養が不足。

良質なたんぱく質とカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富な鮭を、高齢者にも食べやすく汁物にしたレシピです。

材料 ( 2人分 )
鮭:1切れ
白菜:1/8個
長ネギ:1/2本
ニンジン:4cm
シメジ:1/2袋
水:2カップ

鶏ガラスープの素:小さじ1
塩:少々
コショウ:少々

作り方
① 鮭は一口大、白菜は1.5cm幅、長ネギは斜め切り、ニンジンは短冊に切る。シメジは石づきを取ってほぐす。
② 水2カップに鶏ガラスープの素を加えて沸騰させ、(1)の材料を入れて10分ほど煮る。
③ 最後に塩、コショウで味を調えてできあがり。

その他のレシピはこちら→http://www.genkitokirei.com/