2016年4月号 『解熱(消炎)鎮痛剤の注意事項を確認してみましょう!!』

4月の診療報酬の改定により 処方箋でもらえるシップの枚数が70枚までの医療機関が増加しました。
それに伴い内服薬の服用の機会が増えることが予想されます。

今月は解熱(消炎)鎮痛剤の注意事項を確認してみましょう!!

消炎・鎮痛薬とは?(ロキソプロフェンを中心に)

腫れや痛みをやわらげ、熱を下げる薬です。
炎症をしずめて、腫れや発赤、痛みなどの症状をおさえます。
ロキソプロフェン(商品名: ロキソニン)は安全性が比較的高く効き目もよいので、いろいろな痛みに広く用いられます。最近では市販の薬としても販売されています。
しかし対症療法薬ですので、熱や痛みの原因そのものは治すわけではありません。

効能
頭痛、生理痛、歯痛、抜歯後の疼痛、のどの痛み、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷痛の鎮痛、悪寒、発熱時の解熱

使用にあたっての注意事項

胃に負担がかかるのでなるべく食後に多めの水(コップ半分以上)でおのみください。
胃の副作用を予防するのに、胃腸薬が同時に処方されることがあります。
頓服の場合も、できるだけ食後にあわせて飲んだほうがよいでしょう。
もし、空腹時に飲む場合は、軽食をとるか多めの水で服用すれば、胃の負担が軽くなります。

服用している間は飲酒を避けてください。
多量のアルコールをのむと、胃や肝臓の副作用が起こりやすくなります。
アルコールとの併用は避けましょう!!

肩こりや腰痛、外傷などで使用している場合、漫然と続けず、痛みの程度により、減量や中止を考慮する必要があります。
症状がよくなったら、継続の可否についても医師とよく相談しましょう。

頓服の指示がある場合は、症状のひどいときだけ使用してください。
よくなってきたら、早めに中止しするのがよいでしょう。

服用に関して注意が必要な人

過去に鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことのある人は飲んではいけません。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある人も基本的には避けます。
そのほか、肝臓病、腎臓病、心臓病、喘息などの人も病状により使用できないことがあります。
副作用のおこりやすい高齢の人も慎重に用います。
気になる場合は薬剤師にご相談ください。

その他の注意

処方された鎮痛薬は、他の人、特に子供に渡して服用させないでください。
発熱やのどの腫れは、細菌やウイルスを駆除するための自然な防御システムです。
これを薬で無理に抑えることは、病気そのものの治癒を遅らせてしまうこともあります。
特にインフルエンザでは自己判断での服用は注意が必要です。
不明な点は薬剤師に相談しましょう。

今回の診療報酬の改定で、24時間電話対応の薬局も増えています。
困ったときはお気軽に、薬剤師にご相談ください。