2016年7月号 『漢方について詳しく知ろう ①』

漢方について詳しく知ろう ①

みなさんは、生薬、漢方薬と聞くと、どのようなイメージがありますか?
最近は、処方せん医薬品のみならず、ドラッグストアでも購入でき、身近なお薬となっており、服用された経験のある方も多いと思います。

漢方薬と生薬の違いって?
生薬は、漢方薬の素となる、いわば原料です。
たとえば、ショウガの根の生姜、桃の種からつくられる桃仁、葛の根からつくられる葛根、ミカンの皮をもちいた陳皮などがあげられます。
一方、漢方薬というのは、いくつかの生薬を独自の配合で組み合わせて作られた医薬品です。
葛根湯や、芍薬甘草湯といった医薬品がこれにあたります。

漢方薬の飲み方
医療用医薬品の漢方薬は、主にエキス顆粒という剤型です。
そのまま粉薬のように飲むこともできますが、白湯に溶かして飲むとより効果的と言われています。また、お薬の吸収をよくするためにも、食前または食間(食前後2時間)に服用することが勧められます。
今回は、即効性があり、汎用されている代表的な漢方薬をご紹介いたします。

 

葛根湯
風邪の引き始めの症状(発熱、頭痛、寒気、咳、のどの痛みなど)に効果を発揮します。
葛根、麻黄、桂皮、芍薬、生姜などから作られています。
葛根湯は風邪の薬として有名ですが、肩こり、筋肉痛、五十肩やじんましんにも効果があります。

芍薬甘草湯
ふくらはぎや足の裏が強くけいれんして、痛みがでることを「こむらがえり」と言います。
これに効果を発揮するのが、芍薬甘草湯です。
その名の通り、芍薬と甘草から作られています。

大建中湯
お腹のはり、痛み、またそれに伴う手足の冷えに効果を発揮するのが、大建中湯です。
また、お通じの改善や腸の癒着の予防のため、腹部の手術を受けた方が、術後に服用する漢方薬です。
乾姜、人参、山椒などから作られています。

小青竜湯
風邪をひいて、痰がからんだり、鼻水や咳がひどくなってしまったときに処方される漢方です。
甘草、桂皮、芍薬、麻黄などの生薬から作られています。

麻黄湯
風邪をひいて、寒気や節々が痛むなどの症状があるときに処方される漢方です。
最近ではインフルエンザの初期高熱時に処方されることもあります。
また、乳児の鼻づまり時にも効果があるといわれています。
杏仁、麻黄、桂皮、甘草から作られています。