2016年11月号『ステロイド外用薬の使用方法』

ステロイド外用薬の使用方法

今回はステロイドの塗り薬に関してお話させていただきます。ステロイドの塗り薬は種類がたくさんあり、強さ(吸収)等により5つに分類されています。(ストロンゲスト・ベリーストロング・ストロング・ミディアム・ウイーク)また使用する部位により吸収率がかなり違ってきます。 頭皮…中程度 額…やや高い 頬…高い 脇…中程度 背中…低い腕…低い 陰部…非常に高い 足の裏・足首…非常に低い

今回はステロイドの塗り薬に関してお話させていただきます。

ステロイドの塗り薬は種類がたくさんあり、強さ(吸収)等により5つに分類されています。(ストロンゲスト・ベリーストロング・ストロング・ミディアム・ウイーク)

また使用する部位により吸収率がかなり違ってきます。
頭皮…中程度 額…やや高い 頬…高い 脇…中程度 背中…低い腕…低い 陰部…非常に高い 足の裏・足首…非常に低い

使用時のポイント

1 塗る回数
特に医師の指示がない場合は、一日に2-3回塗るのが適度な塗り方と言えるでしょう。入浴後など皮膚を清潔にしてから、皮膚の水分を十分にとってステロイド外用薬を塗布すると吸収がいいようです。

2 塗り方
ステロイドの外用剤は、薬の必要な部分にのみ塗るようにします。薬を広く伸ばし過ぎて、健康な皮膚にステロイドが付くことのないようにします。

3 使用量
塗りすぎないように、1回量の目安を決めておきます。治療が必要な範囲によっても異なりますが、チューブを押して約2cmくらいの長さの量を1回分とするのが基準と言われています。

●副作用の主な症状
顔の赤み・毛細血管拡張・真菌感染・肌荒れ・多毛・紫斑
●留意点
▼長期連続使用
長期的に連続使用することにより、このような副作用が生じる率が高くなります。
▼リバウンド現象
急にステロイドの使用をやめると、リバウンド現象が起こる場合があります。
これは副作用ではありませんが、今まで使用していたものを急にやめることにより皮膚炎が悪化するケースがあります。
詳しいことは医師・薬剤師さんに相談してみましょう!!