2016年12月号『網膜症や糖尿病黄斑浮腫を防ぐ為に糖尿病患者さんは定期的に眼科受診をしましょう』

網膜症や糖尿病黄斑浮腫を防ぐ為に
糖尿病患者さんは定期的に眼科受診をしましょう

糖尿病患者さんの約20%は、糖尿病網膜症にかかっています。
糖尿病網膜症は自覚症状のないまま徐々に進行し、失明に至るリスクを伴う病気です。
糖尿病と診断されたら、自覚症状がなくても少なくとも年1回の眼科受診が望まれます。
毎年の受診月を決め、経過観察を心がけましょう。

糖尿病網膜症を防ぐ生活習慣

網膜症を発症させないため、また、進行を最小限に食い止めるためには、適切な血糖コントロールを行うことが大切です。医師の指示に従いながら、下記のような生活習慣を心がけましょう。

1日3食、規則正しく食事をする

食事時間が不規則になると血糖が安定しないため、欠食はせず、できるだけ毎日同じ時間に食事をとるようにしましょう。また、夜9時以降の食事はなるべく控え、よくかんでゆっくり食べるようにしましょう。

食物繊維を多めにする

食物繊維は血糖コントロールに有効です。食事の最初に野菜など食物繊維の多いものを食べることで、食後の急上昇を防ぐことができます。野菜は1日350g以上を心がけ、海藻類、きのこ類なども意識してとりましょう。

食物繊維は血糖コントロールに有効です。食事の最初に野菜など食物繊維の多いものを食べることで、食後の急上昇を防ぐことができます。野菜は1日350g以上を心がけ、海藻類、きのこ類なども意識してとりましょう。

甘いもの、塩分、アルコールは控えめにする

お菓子清涼飲料水などは血糖値を上昇させるため控えめに。果物は皮付きで食べた方が血糖を急上昇させません。塩分は血圧を上昇させ、食欲を増進させるので減塩を心がけて。お酒は適量を超えない程度にしましょう。

歩く時間、階段の利用を増やす

運動によって体を動かすことは血糖の改善に繋がります。特に有酸素運動が効果的です。普段の生活の中で歩く時間を増やしたり、エスカレーターなどを使わず階段を積極的に利用するだけでも、運動効果を得られます。

運動によって体を動かすことは血糖の改善に繋がります。特に有酸素運動が効果的です。普段の生活の中で歩く時間を増やしたり、エスカレーターなどを使わず階段を積極的に利用するだけでも、運動効果を得られます。

禁煙する

喫煙は動脈硬化促進につながり、合併症のリスクを高めることがわかって います。たばこを吸っている人は早めに禁煙しましょう。

喫煙は動脈硬化促進につながり、合併症のリスクを高めることがわかって
います。たばこを吸っている人は早めに禁煙しましょう。