2017年4月号『血圧の薬とグレープフルーツ』

血圧の薬とグレープフルーツ

今回は薬と食品の飲み合わせについてお話させていただきます。
よくテレビ、雑誌等でもご紹介されておりますが血圧の薬を服用している方はグレープフルーツジュースを飲んではいけないというお話を聞いたことがあるかと思います。
しかし、血圧の薬には種類がありまして、すべての血圧の薬が飲んではいけないということではありません。

高血圧の治療に使う『ノルバスク(一般名:アムロジピン)』などの「Ca拮抗薬」という分類の血圧の薬を飲んでいる方が、「グレープフルーツ」を食べた場合、薬が効き過ぎて低血圧を起こす恐れがあります。

これは、「グレープフルーツ」に含まれる「フラノクマリン」が、薬の分解を邪魔することで起こります。
グレープフルーツ以外にもフラノクマリン類が含まれている柑橘類があり、薬物と相互作用が報告されているので、注意が必要である。

ただし、果実を少量食べる程度であれば問題ない場合もあります。たまにはデザートとして食べたい、という場合には、一度主治医に相談し、どの程度の量であれば問題ないのかを確認するようにしてください。

グレープフルーツ以外にも柑橘類で影響があるといわれている果物もあります。

血圧の薬だけでなく、コレステロールの薬などほかにも影響の出るお薬はあります。
気になる方はかかりつけの薬局の薬剤師までご相談ください。