2019年4月号『認知症予防の為の食事ポイント』

認知症予防の為の食事ポイント

●青背の魚を食べる機会を増やしましょう

青背の魚に多く含まれるEPA(エイコサペントエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)には、神経細胞を保護する効果や動脈硬化を予防する効果があります。

肉ばかりでなく青背の魚を食べ、脳の神経や血管を守りましょう。

※エゴマ油にも同様な効果が期待されています。

*青背の魚例*

・あじ

・イワシ

・さば

・鮭

●緑黄色野菜をたくさん食べましょう●

野菜はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なので、体調を整え、お通じを良くする効果があります。特に緑黄色野菜はトマトに含まれるリコピンなど、脳細胞や血管に害を与える活性酸素を取り除くポリフェノールが多く含まれるため、積極的に食べましょう。

*緑黄色野菜の例*

・小松菜

・ほうれんそう

・ブロッコリー

・モロヘイヤ

・ニンジン

・トマト

など

●水分補給を忘れずに●

脱水症状にならないように1日1~1.5リットルを目安に水分をとりましょう・

尿漏れやトイレの回数を気にして水分を控えめにする人がいますが、体内の水分が不足すると脳の認知機能が衰えたり、血管が詰まりやすくなり、認知症を招きやすくなります。また、夏場などは熱中症になるおそれもあります。朝起きたとき、食事のとき、お風呂の前後、寝る前など、こまめに水分を補給するようにしましょう。

●飲むなら1合程度に●

アルコールを飲むなら、日本酒換算で1合程度にしておきましょう。飲み過ぎは認知症を招きやすくするだけでなく、転倒の危険もあります。

認知症予防ではポリフェノールが豊富な赤ワインがおすすめです。

 

*日本酒1合換算の目安*

・日本酒:1合

・焼酎(25度):2/3合

・ビール(500ml):中ビン1本または中ジョッキ1杯

・ワイン:グラス2杯

・ウイスキー/ブランデー:ダブル1杯

●納豆で脳の血管を守りましょう●

納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素は、血流をよくして脳の血管を守ります。

骨を強くするビタミンKも豊富なので、骨粗しょう症予防にも役立ちます。

良質のたんぱく質に富み、ビタミンやミネラル、食物繊維がバランスよく含まれ、最近はレシチンという成分が脳細胞への効果が注目されています。

心筋梗塞等の疾患があり、ワーファリンを服用している人は納豆は禁止されていますのでご注意ください。

●よく噛んで食べましょう●

よく噛むことは消化に良いだけでなく、脳の血流を増やし、脳への刺激にもなります。自分の歯や義歯で、噛む働きが確保されているほど認知症になりにくいとされています。

かかりつけ歯科での定期歯科検診と日々の口腔ケアで口腔と全身の健康を守りましょう。

<鮭のムニエル・トマトソース>

1.鮭に塩こしょうをまぶし、小麦粉を全体にまぶす。

2.トマトは1cm角、玉ねぎ、ピーマンは粗みじん切りにする。

3.フライパンに油を熱し、鮭の両面をこんがり焼いて皿に盛る。

4.同じフライパンで玉ねぎ、ピーマンを炒め、火が通ったらトマトを加える。塩とこしょうで味を調える。

5.鮭に④をかけて盛り付ける。