2019年8月号『今月は今が旬のオクラについてです!』

●オクラ●

今月は今が旬のオクラについてです!

<オクラの優れているところ>image1

  • オクラのぬめりが体によい

オクラに含まれるぬめりの成分はガラクタン、アラバン、ペクチン、といった食物繊維で、ペクチンは整腸作用を促しコレストロールを排出する作用や

  • β-カロテンが豊富

オクラにはβカロテンがレタスのおよそ3倍以上も含まれているようです。抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。

 

  • カルシウム・カリウムが豊富

カリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。また、カルシウムは骨を生成する上で欠かせない成分です。骨を丈夫にし、健康を維持します。また、イライラの解消にも効果があります。

便秘を防ぎ大腸ガンを予防する効果があると言われています。

<美味しいオクラの選び方>

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  • なるべく濃く鮮やかな緑色のものを選びましょう。

産毛がしっかりと残っているのも目安です。逆に、切り口や部分的に茶色くなっている物は古くなっている可能性があるので避けてください

 

  • 小さめの方が味は美味しい事が多いです。

大き過ぎると育ち過ぎて苦味が出始め美味しくないので、小ぶりの方が無難です。柔らかい弾力がある物が美味しいです。

<保存方法>

  • オクラは冷蔵庫に入れない

◆低温障害に注意。

冷蔵庫に入れておくとしても野菜庫にしてください。暖かいところで採れる野菜なので、5℃以下になると低温障害を起こす事が多く注意が必要です。

◆新聞紙などでくるみ、冷暗所に

食べる前に冷やしましょう。

 

  • 切った物は冷蔵

刻んだり切った物は傷みが早いので2~3日以内に食べきりましょう。タッパーや密封袋に入れて冷蔵庫に入れておきます。

 

■冷凍保存方法

◆生のまま冷凍

炒め物などに使うのなら生のまま冷凍する事が出来ます。丸のままでも、刻んだ物でもどちらでも大丈夫。産毛をとる事と色止めのために、塩を振って軽くもみ、産毛をこすり落としてさっと水で洗い、水気を拭き取ってからバットに並べ冷凍します。凍ってから保存袋に入れて冷凍しておきます。もちろん真空パックが出来るならベストです。

スライスして冷凍する場合は密封袋に入れ、なるべく平たくし、早く凍るようにしましょう。

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◆湯どうしして冷凍

生のままではなく、火を通してからにしたいのであれば、完全に茹でてしまうと解凍した時に柔らかくなり過ぎるので、丸ままなら30秒程ですぐに冷水に落とし、冷めたらすぐに水気を拭き取って冷凍します。刻んで冷凍しても良いですよ。

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◆タタキやピューレにして冷凍も

使う分を出してすぐに使えるように、たたいた状態やフードプロセッサーにかけてピューレ状にして冷凍する事も出来ます。その場合はオクラを塩でもんでから産毛を洗い流し、1分程茹でて、頭の固い部分と中の種を取り除いてからたたきます。そうすれば鮮やかなグリーンのピューレで保存できます。

●オクラのポン酢和え●

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エネルギー(1人分) 18kcal
塩分 0.6g

材料(2人分)

オクラ 1パック
ポン酢 大さじ1
かつお節 適量

*つくり方*

(1)オクラは塩少々(分量外)をまぶして手で1本ずつもみ、熱湯で色よくゆでて水に取り、小口切りにする。

 

(2)(1)を器に盛り、ぽんずとかつお節を加えて混ぜる。

  • ポイント

オクラのうぶ毛をとる

→塩をまぶして全体を軽くこすってうぶ毛を取っておくと、色鮮やかになり、口当たりもよくなる。

●オクラの豚肉ロール巻き●

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エネルギー(1人分) 214kcal
塩分 0.9g

 

材料(2人分)

 

豚ロース(薄切り) 6枚
オクラ 6本
小麦粉 適量
大さじ1
サラダ油 小さじ2
〈A〉下味
しょうが(搾り汁) 1片分
しょうゆ 小さじ2
少々

*作り方*

(1)オクラはヘタとガクを取り、塩少々(分量外)をまぶして板ずりし、さっと洗ってゆで、水に取る。

(2)豚肉は(A)をまぶして下味をつける。

(3)まな板に(2)を1枚ずつ広げ、薄く小麦粉をふり、(1)を1本ずつのせて端から巻く。

(4)フライパンにサラダ油を熱し、(3)の巻き終わりを下にして並べ、焼き色がついたら、時々返して全体に焼き色をつける。

(5)酒をふり、蓋をして2分ほど蒸し焼きにして器に盛りつける。
●ポイント●

オクラのがくを取る
→へたと実の間あたりに包丁の刃を入れてぐるりとがくをむき取る。