2021年1月号「薬をお茶で飲んでもいいの?」

薬と食品には食べ合わせ・飲み合わせが悪いものがあり、そのリスクを知らずに服用してしまうと逆に健康を害する場合があります。

例えば、グレープフルーツジュースに含まれるある種の成分が、血圧を下げる薬や高脂血症の薬などの分解を邪魔して、薬の血中濃度を上昇させてしまいます。
結果として薬の効きすぎにより血圧が下がったり、頭痛、めまいなどの症状を引き起こすことがあります。

次に、納豆クロレラ、青汁や緑黄色野菜は、血栓を作る予防として服用するワルファリンというお薬の効果を弱めてしまい、血液の凝固が起こりやすくなります。

次に、お茶コーヒー、紅茶に多く含まれるカフェイン自体には、もともと中枢神経を刺激して、神経過敏やイライラ、不眠などを引き起こすことがありますが、お薬の中にこの作用を強めてしまうものがあります
(不安を緩和するお薬や催眠鎮静薬、てんかんのお薬、抗菌剤など)。

カフェインが薬の効き目を増強させてしまう場合もあります
(強心薬や気管支拡張薬、解熱鎮痛剤や血液をサラサラにする薬など)。

 ちなみにアルコールは多くの薬剤の血中濃度を大きく変動させることがあるので、お薬との併用は避けてください!!(催眠鎮静剤、抗不安薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、糖尿病薬、解熱鎮痛薬・・・等々)。

また薬剤によってアルコールの分解を抑制し、頭痛や嘔吐、顔面紅潮など不快な作用を増強する可能性があります(抗生物質、抗がん剤、ある種の血管拡張剤はアルコールと相加的に作用が増強し、起立性低血圧や湿疹が起こる危険性もあります)。

 

 牛乳も避けましょう!

牛乳に含まれるカルシウムが薬の吸収や作用を低下させたり(抗菌薬等)、高カルシウム血症などの副作用が現れることがあります(酸化マグネシウムなどの制酸剤、骨粗しょう症のお薬等)。

 製薬会社では、どの薬を何をつかって飲むとどんなことが起こるのかということを、一つ一つ検証していません。基本的に水またはお湯と一緒に飲んだ時のデータをもとに、

薬の効き目や吸収・持続・排出時間の測定を繰り返し実施して販売しています。
だから本当にそのお薬をお茶で飲んだらどうなるかは、飲んでみなければわからないのかもしれません。
しかし、あえて危険を冒すよりお薬は水かお湯で飲みましょう!

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詳しいことがお知りになりたいときは、医師か薬剤師にご相談ください。