2021年9月号 漢方薬ってどんなお薬?

漢方薬ってどんなお薬?

先日、患者さんから「漢方薬って効き目が弱いんじゃないの?」という質問を受けました。
そこで今回は、漢方薬と西洋薬を比較してみることにしました。

成分について

西洋薬→人工的に化学合成された物質がほとんどで、その多くは一つの成分で構成されています
漢方薬→天然の生薬を使用し、一つのお薬は原則として2種類以上の生薬で構成されていますから、多くの成分を含んでいます。

どんな時に使うの?

西洋薬→病気の原因が特定でき、原因別の治療が可能な場合や、手術が必要な場合は西洋薬が使われます。つまり、西洋医学では「病気そのもの」が治療のターゲットです。
漢方薬→一つのお薬でいろいろな病状にも対応することができるものが多いです。慢性の病気、体質が絡んだ病気には漢方薬が向くことが多いです。つまり、漢方医学では「病気を持つ人」を治療対象と考えます。

漢方薬は副作用が少ないというのは本当?

漢方薬は一般的に効き目が穏やかなものが多いことから、副作用がない、少ないと思いがちですが、これは大きな間違いです。薬である限り、どのような薬にも必ず効き目があるのと同時に副作用があります。ただ、人によって副作用の発生頻度や種類、程度は異なってきます。また、副作用は薬を正しく服用していても起こることがあります。

いくつもの漢方薬を一緒に飲んでもいいですか?

漢方薬は一つのお薬に多くの成分が入っているため、複数のお薬を飲むと効き目が強く出すぎてしまったり、好ましくない症状が出やすくなったりする可能性があります。

漢方薬もお薬です。医師等専門家に身体の状態を診てもらい、自分に適したお薬を、用法を守って服薬したいですね。 それではお大事に!