2021年12月号 風邪薬の選び方

風邪を治す薬はない?

前回話題にしたように、風邪を治す薬はありません。

ウイルスによる症状を和らげながら、自分の免疫力を発揮することが大切です。

ですから、医師や薬剤師に和らげたい症状を伝え、自分に合った成分を含んだお薬を選んでもらいま

しょう。運転する人、妊娠中や授乳中の人、持病がある人は選べる成分が異なるので伝えるようにしてください。また、以前に風邪(かぜ)薬で副作用が出た人は、薬剤師に副作用の出にくいものを相談するとよいでしょう。画像1

〇 風邪のひき始め

葛根湯:風邪の初期などの頭痛、発熱、寒気がするが汗は出ない

といった症状に、発汗を促すことで熱を下げ、風邪の治癒を促す働きがあります。

 総合感冒薬:風邪の様々な症状に聞く成分を複合的に配合しているので、一つの

薬で多くの症状に対応できるメリットがあります。

〇 つらい症状が出ているとき

熱、頭痛:解熱鎮痛薬

せき:鎮咳薬

たん:去痰薬

鼻水・鼻づまり:抗ヒスタミン薬・抗コリン薬

のどの痛み:抗炎症薬

頭重感:カフェインなど

※風邪と抗生物質

昔は、風邪をひいてから細菌感染を合併することが多かったため、予防のために抗生剤がよく処方されていましたが、現在では細菌感染の予防はできないことがわかっています。​

「風邪をひいたので抗生剤を下さい」と来院される方もいらっしゃいますが、風邪の原因がウイルス性であることがほとんどであることを十分にご理解いただき、「風邪=抗生剤を飲む」という考えを見直していただければ幸いです。

 

〇 症状は治まったけれども体力が落ちているとき

補中益気湯:胃腸の働きを高めて食欲を出し、体の中のエネルギーを補い、めぐらす働きがある

十全大補湯:疲労や倦怠感、貧血、手足の冷えなどがあるときに漢方でいう「気」と「血」を補う

 このように、症状や体質によってお薬も千差万別。ぜひ医師や薬剤師に情報をお伝えいただき、より良いお薬を服用していただきたいと思います。

おだいじに!!