2022年6月号 酒は百薬の長?悪魔の水?(アルコールと薬)

酒は百薬の長?悪魔の水?

前号ではアルコールとからだについてお話ししましたが、
今回はアルコールと薬の組み合わせについて特集しました
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・睡眠導入剤、安定剤、抗うつ剤

アルコールの中枢神経を抑制する作用は、寝つきをよくする薬や

気持ちを落ち着かせる薬の効果を増強してしまいますので、最も危険な

組み合わせです。食欲不振や手の震え、幻覚や精神の錯乱、昏睡状態に

陥ることもある為、絶対に避けてください。

・消炎鎮痛剤

アルコールも痛み止めのお薬も、胃や腸の粘膜を刺激しますので、

胃腸障害が発生します。

ひどい時には胃腸管での出血を起こすこともあります。

消炎鎮痛剤は総合感冒薬(かぜ薬)にも含まれていますので、注意してください。

・降圧剤

血圧を下げる薬も、アルコールの血管拡張作用によって血圧低下作用が強く出て

立ちくらみやめまいを引き起こすことがあります。

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・セフェム系の抗生物質や一部の胃薬

アルコールを分解する酵素を使ってしまうため、アルコールやアセトアルデヒドの

血中濃度が高まり、悪酔いした時や二日酔いと同じような頭痛や吐き気、

動悸や血圧低下などの症状が起こります。

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・抗凝固剤、抗不整脈薬など

アルコールと血液をサラサラにする薬などを一緒に飲むと薬が効きすぎて、血が止まらなくなる、脳出血を起こす、胃や腸から出血を起こす、吐血や下血を起こすなど、生命の危険を及ぼすこともあります。

 

 

このほか、糖尿病のお薬はアルコールの酔いが非常に強くなって、

悪酔いを起こすことや、薬が効きすぎて低血糖状態になることもあります。

またアルコールとお薬を一緒に飲まなくても、お酒を長く飲んでいらっしゃる方は、

アルコールを分解する酵素の力が高まっており、アルコールに強くなると同時に

薬に対する耐性も上がるため、薬が効きにくくなってしまう事もあります。

吸収や分解の時間を考えて、

薬とアルコールを併用することもできますが(薬剤師にご相談ください)

薬を飲む必要があるときは体に不調がある時だと思いますので、

アルコールは控えた方が賢明だと思います。